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2018年7月18日 (水)

「癒しの旅はいずこへ」by長井八美

暑い!本当に暑い毎日が続く…

芹川さんのように面白い旅の話はないが、息をつめてやっていた仕事が一段落したので、ぶらりと旅に出たいと思った。行先でイメージしたのは、生まれた場所である沼津、何だか無性に沼津の海が見たくなった。千本松原の松の間に座って、ぼーっと上る朝日、沈む夕日が見たい。天気がよければ大きな富士山も見える。

しかし、その話をしたら、「この暑いのに!熱中症になるだけだ」と周囲に反対された。イメージは子どもの頃の思い出のある海への旅だったが、現実は猛暑である。

「心が癒される場所」とはどこだろうか?

海?森?浮かぶのは自然に囲まれた自分だ。

「どこに眠りたいか?」やはり癒されるイメージがいいのだが、

この場合は海ではなく、現在のところは木漏れ日が美しい森の、大きな木の下がいい。

お寺が主催する「樹木葬見学会」というのがあって、友人と参加したことがある。東京駅から専用バスでお寺に案内してくれる。参加した人は聞いてみると独身の女性が大半だった。

そこは、墓地というイメージはなく、さまざまな木の間に小さなプレートで名前が書いてあった。みなさん、自分の好きな木や好きな花を周囲に植えているそうだ。永代供養をしてくれて、誰も訪ねて来る人がいなくてもお寺がきれいにおそうじもしてくれる。

現実問題は費用である。1m四方は家族用で、なかなか高額、一人だと50cm四方程度らしく、しかしこれもなかなかの高額。森の中に眠りたくても問題はお金だ。

「一番お安いのは?」と尋ねると、永代供養塔というのがあって、「みなさんご一緒に眠っていらっしゃいます」ということだった。イメージと現実は何事も遠いものだと思った。
しかし、自分の眠る場所を探す前に、今ある家のお墓をどうするのかの方が問題なのだ。私も弟も独身で、やがては墓守はいなくなる…。

「癒しの旅」はいずれにしても暑さがおさまってから、ということにして、しばらくは現実と向かい合いながら息を潜めて、暑さをしのぐことにした。

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